東山紀之氏が株式会社SMILE-UP.の代表取締役社長を退任することが、2026年9月28日に正式発表されました。結論から言うと、会社が公表した理由は解任や突然の辞任ではなく、役員任期の満了に伴う経営体制の変更です。東山氏は2026年9月30日をもって退任し、10月1日から弁護士の山田将之氏が代表取締役社長兼CCOに就任します。背景には、性加害問題をめぐる補償業務が、申告受付や面談を中心とする段階から、法的手続きや専門的判断がより重要になる段階へ移っているという会社側の説明があります。一方、東山氏が芸能活動へ復帰するかどうかは、2026年9月28日時点で公式に確定していません。
東山紀之はなぜ退任するのか

東山紀之氏の退任理由は、公式発表を基にすると大きく3点に整理できます。1つ目は役員としての任期が満了すること、2つ目は補償業務の性質が変化していること、3つ目は今後の業務に法律・コンプライアンスの専門性をより強く反映するため、弁護士でCCOを務めてきた山田将之氏が後任になることです。
SMILE-UP.は2026年9月28日、「役員任期満了に伴う経営体制の変更」を取締役会で決議し、同日の株主総会で承認されたと発表しました。東山氏だけを突然交代させるという説明ではなく、安部朗専務取締役も任期満了で退任する経営体制変更として公表されています。
そのため、「何か新たな問題が起きて解任されたのか」「責任を取って急に辞任したのか」と受け取るのは、現時点の公式説明とは一致しません。会社側が示している直接の理由は、あくまで任期満了と業務フェーズの変化です。
今回の退任発表で何が決まったのか
今回の発表で確定した主要事項は次の通りです。
- 発表日は2026年9月28日
- 東山紀之氏の役職は株式会社SMILE-UP.の代表取締役社長
- 東山氏は2026年9月30日付で任期満了により退任
- 山田将之氏が2026年10月1日付で代表取締役社長兼CCOに就任
- 藤島ジュリー景子氏は代表取締役として引き続き在任
- 安部朗専務取締役も任期満了により退任
経営トップは交代しますが、SMILE-UP.そのものが補償対応を終えるわけではありません。会社は今後も、補償の申し出への対応、法的手続きが関わる案件、心のケアなどを継続する方針を示しています。
つまり今回の人事は、「補償会社としての役割が終わったので東山氏が離れる」という単純な話ではありません。補償業務を続けながら、その内容に合わせて経営体制を組み替えるという位置づけです。
辞任・解任ではなく任期満了とされる理由

ニュースでは「退任」という言葉が大きく出ますが、「退任」「辞任」「解任」は同じ意味ではありません。退任は役職を離れることを広く表す言葉で、その理由には任期満了、本人の辞意、会社側の解任など複数のケースがあります。
今回、SMILE-UP.が明示したのは「役員任期満了に伴う経営体制の変更」です。したがって、少なくとも公表資料から確認できる範囲では、東山氏について「解任された」「突然辞表を出した」と断定する根拠はありません。
2023年に旧ジャニーズ事務所をめぐる問題への対応が大きく動き、東山氏が社長として被害者への補償対応を担ってから約3年が経過しました。その間に補償の申告受付、確認、支払い、争いがある案件への対応など、会社が向き合う業務も変化しています。任期という区切りと、業務内容の変化が重なったタイミングで体制を見直した、というのが会社側の説明に沿った理解です。
補償業務が法的・専門的な段階へ移るとはどういうことか
SMILE-UP.は、今後の補償業務では「法的手続き」や「専門的な判断」が必要となる案件の比重が高まる趣旨を説明しています。これは、申告を受け付けて事実確認を進め、一定の基準で補償を行う初期段階だけでは処理できない案件が残っていることを意味します。
例えば、申告内容や証拠関係について見解が分かれる場合、当事者間で補償額や認定をめぐって争いがある場合、裁判などの法的手続きに移る場合には、一般的な企業経営だけでなく法律実務やコンプライアンスの判断が重要になります。
ここで注意したいのは、「補償がほぼ終わった」という意味ではない点です。会社は引き続き必要な補償を行う姿勢を示しており、未解決案件への対応も継続するとしています。経営体制の変更は補償終了の宣言ではなく、残る業務の性格に合わせた変更とみるのが適切です。
後任が山田将之氏となる背景

2026年10月1日から代表取締役社長兼CCOに就任する山田将之氏は弁護士です。SMILE-UP.の公表によると、2005年に弁護士登録し、西村あさひ法律事務所での勤務、米国ニューヨーク州弁護士資格の取得、企業のコンプライアンス部門への出向などを経験しています。2023年5月には自身の法律事務所を開設し、同年9月30日付で会社のCCOに就任しました。
CCOは一般にChief Compliance Officerの略で、法令順守や企業倫理、リスク管理などを統括する役割です。山田氏は東山氏の退任直前に外部から突然呼ばれた人物ではなく、すでにSMILE-UP.のコンプライアンス体制に関わってきました。
会社が説明する「法的・専門的な判断が中心になる」という今後の業務と、弁護士・CCOとしての山田氏の経歴は方向性が一致しています。後任人事を見ることで、今回の交代が単なる看板の付け替えではなく、補償会社として残る案件への対応を意識したものだと理解しやすくなります。
東山紀之は退任後どうなるのか
まず確定しているのは、東山氏が2026年9月30日でSMILE-UP.の代表取締役社長を退任することです。一方、被害者への対応そのものから完全に距離を置くという説明ではありません。
東山氏はテレビ朝日などの取材に対し、社長という立場を離れた後もこの問題に向き合っていく趣旨を述べています。報道では、これまで被害を訴えた人たちと多数面会してきたことも伝えられています。したがって「退任=被害対応をすべてやめる」とは言えません。
もう一つ注目されているのが芸能活動への復帰です。東山氏は2023年に芸能活動から退き、補償業務に専念してきました。今回、社長職を退くことで復帰を連想する人もいますが、2026年9月28日時点で復帰時期、出演番組、所属形態などが公式に発表された事実はありません。共同通信系の報道では、本人は今後について具体的なことはまだ決めていない趣旨を述べています。
そのため、現段階で「退任後すぐ芸能界復帰」と断定するのは早計です。今後は本人や関係先から正式発表があるかどうかを確認する必要があります。
東山紀之の退任理由まとめ
東山紀之氏の退任について、2026年9月28日時点で確認できる結論は明確です。SMILE-UP.は役員任期満了に伴う経営体制変更として発表しており、解任や突然の辞任とは説明していません。
- 東山氏は2026年9月30日付で代表取締役社長を退任する
- 10月1日から弁護士の山田将之氏が代表取締役社長兼CCOに就任する
- 補償業務は法的手続きや専門判断を要する段階へ比重が移っている
- 藤島ジュリー景子氏は代表取締役として在任を続ける
- 東山氏は退任後も問題に向き合う趣旨を述べている
- 芸能活動復帰は現時点で公式決定されていない
今回のニュースを見る際は、「社長を辞める」という一点だけでなく、補償業務そのものは継続し、その内容に合わせて法律・コンプライアンスの専門家が経営トップになるという変化まで押さえておくことが重要です。



