松本明子さんが「相続診断士」の資格を取得したことが話題になっています。きっかけとして本人が語っているのが、長年にわたって抱えた実家の空き家問題と、最終的な「実家じまい」の経験です。
結論からいうと、松本さんは自身が実家の維持や処分で苦労した経験から、「同じような思いをする人を減らしたい」という考えを持ち、相続について学ぶため相続診断士を取得したと説明しています。報じられた「約1800万円」は家の売却代そのものではなく、約25年間に及んだ実家の維持などにかかった費用を含む本人の経験として紹介された数字です。
松本明子が相続診断士を取得した理由は?
松本明子さんは、2026年9月28日放送の「徹子の部屋」などで、香川県にあった実家を長期間維持した末に手放した経験を振り返っています。
本人の説明では、両親が賃貸住宅へ移った後、実家が空き家の状態になり、約25年間にわたって維持を続けました。管理を続ける中で負担が積み重なり、最終的には「大赤字」と表現するほどの経験になったとしています。
この体験を通じて、相続や空き家について事前に知識を持つことの大切さを実感し、相続診断士の勉強につながったという流れです。資格を取った理由について、別の私生活上の事情や仕事上の必要性があったと断定できる公式情報は確認されていません。
25年で約1800万円かかった「実家じまい」経験
注目されている「約1800万円」という金額は、松本さんが実家を抱えていた長い期間にかかった負担を説明する際に示したものです。
ポイントは、1800万円を単純に「解体費」「固定資産税」「売却損」など一つの費目と考えないことです。本人が公表した範囲では、空き家となった実家を約25年間維持する中で、管理や修繕などさまざまな費用が重なったことが語られています。一方、すべての内訳が細かく公開されているわけではありません。
そのため、「何にいくら使ったのか」を推測で分解するのは適切ではありません。重要なのは、住んでいない家でも所有を続ければ維持管理の負担が発生し得ることを、松本さん自身が長期間の経験を通じて発信している点です。
相続診断士とはどんな資格?できることを整理
相続診断士は、一般社団法人・相続診断協会が認定している資格です。協会は、相続診断士について「相続の基本的な知識を身につけ、相続診断ができる資格」と説明しています。
役割として想定されているのは、相談者の状況を聞き取り、相続に関してどのような問題が起こりそうかを整理し、必要に応じて税理士、司法書士、行政書士、弁護士などの専門家につなぐことです。
ここで注意したいのは、相続診断士を国家資格や士業資格と同じものとして扱わないことです。相続診断士を持っていることだけで、弁護士・税理士・司法書士などに法律上限定されている業務を自由に行えるわけではありません。
つまり、松本さんが資格取得によって「法律相談や税務申告を本人だけで請け負えるようになった」という意味ではありません。相続の基礎知識を身につけ、問題を早めに整理したり、適切な専門家への橋渡しをしたりするための知識を学んだと捉えるのが正確です。
自身の経験が資格取得につながった経緯
松本さんのケースでは、資格取得と実家じまいの経験が別々の話ではありません。
若い頃に両親が実家を離れた後も家を残し続け、長期間にわたって維持することになりました。空き家の管理には、現地へ行く手間や費用だけでなく、家の状態を保つための対応も必要になります。さらに、最終的に手放す段階では「もっと早く考えておけばよかった」と感じる点もあったことが、これまでの空き家問題に関する発信から読み取れます。
こうした自身の失敗や苦労を、単なるエピソードで終わらせず、相続や空き家について学び直す動機にしたのが今回の資格取得につながったと整理できます。
松本さんは「自分と同じような経験をしてほしくない」という趣旨の発信を続けており、資格取得もその延長線上にあります。
映画出演や空き家問題の発信との関係
松本さんは以前から、空き家や実家じまいをテーマにした取材・イベントなどで自身の体験を語ってきました。京都市の空き家活用に関する企画でも、実家を長く抱えた体験や、家族で早めに話し合う重要性を伝えています。
そのため、相続診断士の取得は突然始まった別分野の活動というより、これまで続けてきた「実家をどう引き継ぐか」「空き家をどうするか」という発信とつながっています。
一方、映画出演など個別の仕事が資格取得の直接的な理由だったとする公式説明は確認できません。作品への出演と社会問題への発信が重なる場合でも、本人が明言していない因果関係まで広げないことが大切です。
今後どのように資格を生かす?
現時点で、松本さんが相続診断士として具体的にどのような事業を始めるのか、相談窓口を常設するのかといった詳細までは公表されていません。
ただし、自身の実家じまいの経験を講演やメディアで伝えてきた経緯を考えると、今後の発信で相続や空き家に関する知識を生かす場面が増える可能性はあります。ここは実際の活動発表を待って判断する必要があります。
資格取得のニュースで最も重要なのは、約1800万円という金額だけではありません。長期間の空き家管理を経験した本人が、その失敗をきっかけに相続を学び、同じ問題を抱える人へ情報を伝えようとしている点です。
まとめ
松本明子さんが相続診断士を取得した大きなきっかけは、約25年間に及んだ実家の空き家管理と実家じまいの経験です。本人は一連の負担を約1800万円規模だったと振り返り、同じような苦労をする人を減らしたいという思いから相続を学んだと説明しています。
相続診断士は相続の基礎知識を学び、課題を整理して必要に応じ専門家につなぐ役割を想定した民間資格です。国家資格や士業資格と混同せず、松本さんが今後どのような形で資格を生かすかは、本人や所属先の発表を確認するのが確実です。




