ドジャースの大谷翔平選手は2026年9月26日(日本時間27日)のジャイアンツ戦で5打数1安打。2試合ぶりに安打は出たものの、デーブ・ロバーツ監督は試合後、ボール球を追いかける場面が増えている点に触れ、結果を求める気持ちから少し焦りが出ている可能性を指摘しました。ポストシーズンを前に「大谷は不調なのか」「復帰後に本塁打が出ないのはなぜ」と検索する人が増えています。
ただし、1試合の結果だけで状態を断定するのは適切ではありません。大谷選手は9月23日(日本時間24日)に負傷者リストから復帰し、翌日には2安打1打点を記録しています。現在は復帰直後の打席内容をどう整えていくかが焦点です。ここでは最新試合の内容と監督コメント、ポストシーズンに向けて見るべきポイントを整理します。
大谷翔平は最新試合で5打数1安打
ジャイアンツ戦では第1打席が空振り三振、第2打席が左飛。5回の打席で二塁内野安打を記録しましたが、7回はスライダーに空振り三振、8回は遊ゴロでした。結果として5打数1安打です。
チームは4対3で勝ち、シーズン99勝目を挙げています。大谷選手個人は長打が出なかったものの、チームとしては終盤に勝ち越し、本番を前に勝ち切る形になりました。
ロバーツ監督が指摘した「焦り」とは?
ロバーツ監督は試合後、大谷選手について、ヒットを打ちたい、スイングを取り戻したいという思いから焦りが出ているのかもしれないとし、ボールを追いかける場面が少し多かったと話しています。一方で、スイング自体は本来の形に見えるとも述べています。
つまり、監督の見立ては「フォームが大きく崩壊している」という単純なものではありません。ストライクゾーンの選択と心理面の両方が少しずつ関係している可能性を挙げ、まずストライクを振ることが重要だとしています。
復帰後に本塁打が出ていないのはなぜ?
現時点で「この1つが原因」と確定した説明はありません。復帰直後は試合勘、球の見極め、タイミング、相手投手の攻め方など複数の要素が重なります。大谷選手自身のコメントとして特定の原因が断定されたわけではないため、「故障が完全に治っていない」「精神的に問題がある」と決めつけるのは避けるべきです。
監督が具体的に挙げたのは、ボール球を追いかける傾向です。打者はストライクとボールの見極めが崩れると、不利なカウントになりやすく、長打を狙える甘い球を待ちにくくなります。復帰後に本塁打が出ていないという結果だけでなく、どの球を振っているかを見ることが重要です。
復帰2戦目には2安打1打点を記録
復帰直後の全試合が悪いわけではありません。9月24日(日本時間25日)のパドレス戦では5打数2安打1打点で、9回にはタイムリー二塁打を放ちました。復帰後初の長打と打点を記録しており、打球自体がまったく出ていない状態ではありません。
その後の試合では無安打や三振が増える日もあり、最新試合では1安打2三振となっているため、日ごとの波が大きい時期と見る方が自然です。短期間の打率や本塁打数だけでなく、四球、三振、打球の質、ボール球へのスイングなど複数指標を見て状態を判断する必要があります。
ABSチャレンジも打席の流れに影響?
最新試合の第2打席では、初球のストライク判定についてABSチャレンジを求めましたが判定は覆りませんでした。2026年のMLBでは自動判定システムを使ったチャレンジが導入されており、打者は重要なカウントで判定を確認できるようになっています。
ただし、この一件を不調の原因とする根拠はありません。あくまで試合の一場面です。新しい判定システムへの対応は全打者に共通する要素であり、大谷選手だけの問題ではありません。
ポストシーズン前に何を見ればいい?
- ボール球へのスイングが減るか
- 初球から自分のゾーンの球を捉えられるか
- 三振数が減り、四球や強い打球が増えるか
- 長打が出なくても中堅・逆方向への打球が増えるか
- 連戦の中で打順や出場方法がどう調整されるか
本塁打は分かりやすい指標ですが、ポストシーズンでは一発だけが貢献ではありません。四球で出塁する、走者を進める、相手に球数を投げさせることも重要です。復帰直後の最終調整では、打席の質がどの方向へ変化しているかが注目点です。
「不調」と断定するには早い理由
大谷選手は復帰後に複数安打の試合もあり、ロバーツ監督もスイング自体は本来の形に見えると話しています。そのため、現時点の情報だけで長期的なスランプと断定するのは早いでしょう。
一方、ボール球を追う場面が多いという課題は監督が明言しています。ポストシーズンでは相手投手の質が上がり、弱点を集中的に攻められる可能性があるため、選球の修正が短期間でできるかは大きなポイントになります。
本塁打が出なくても状態を見る方法
打者の状態を見るとき、本塁打の有無だけでは情報が足りません。四球を選べているか、ファウルで粘れているか、甘い球を強く打てているか、逆方向にも強い打球が出ているかを見ると、結果になる前の変化が分かりやすくなります。
特に復帰直後は、タイミングが合っていても野手の正面に飛ぶことがあります。逆に安打が出ても、ボール球を無理に当てただけなら状態が良いとは限りません。ロバーツ監督が「ストライクを振る」ことを強調したのは、結果より打席選択を整える意味が大きいと考えられます。
チーム状況も重要
ドジャースは最新の勝利で99勝となり、レギュラーシーズン最終盤を迎えています。MLB公式のゲームストーリーでは、最終戦に勝てば100勝に到達する状況が示されています。個人成績だけでなく、チームはポストシーズンを見据えた選手起用や休養も考える段階です。
そのため、大谷選手の打席数や打順が短期的に変わっても、それだけで評価するのではなく、チーム全体の調整の一部として見る必要があります。
今後どうなる?
直近の焦点は、復帰後初本塁打がいつ出るか以上に、ストライクゾーン管理が改善するかです。甘い球を確実に仕留め、ボール球を見送れるようになれば、長打が戻る可能性も高まります。
ポストシーズンでは短期決戦となるため、数試合の波が勝敗に直結します。大谷選手がどの打順で起用され、相手投手がどのコースを攻めるか、そして本人がどう対応するかが注目されます。
復帰直後の成績を見るときに注意したいこと
復帰後数試合の数字はサンプルが小さく、1本の安打や1回の三振で打率が大きく動きます。そのため「打率が何割だから好調」「本塁打がゼロだから不調」と短期間の結果だけで決めるのは危険です。打席ごとの内容、相手投手の球種、カウント、ストライクゾーン外への反応を合わせて見る必要があります。
特にポストシーズン直前は、チームが勝敗だけでなく選手の調整や休養も考えます。レギュラーシーズンの個人成績を伸ばすことと、短期決戦に良い状態で入ることは必ずしも同じ優先順位ではありません。起用法の変化があっても、チーム方針と切り離して判断しない方がよいでしょう。
今後の試合でチェックしたい打席内容
分かりやすい変化は、外れた変化球を見送れる回数が増えるかです。ボール球を振らなければ投手はストライクゾーンへ投げる必要が出やすくなり、打者が強く振れる球に出会う機会も増えます。また、追い込まれてから簡単に三振せずファウルで粘れるかも一つの目安です。
長打が戻るかはもちろん注目されますが、強いライナーや二塁打、四球が増えてくれば、結果が本塁打に表れる前段階として見ることができます。ロバーツ監督のコメントも、今後の数試合で選球がどう変化するかと合わせて確認するのが適切です。
「復帰後本塁打なし」という数字の見方
本塁打は打者の状態を示す重要な結果ですが、短期間では相手投手や球場、打球方向にも左右されます。復帰後数試合だけでシーズン全体の打撃能力が失われれたと判断する根拠にはなりません。むしろ、強い打球が増えるか、打球が上がるか、四球を選べるかといった過程を見る方が、次の長打につながる変化を捉えやすくなります。
ポストシーズンでは相手も大谷選手への配球をさらに研究してきます。ボール球を振らせる攻めに対して見極めを取り戻せるかが、監督コメントと合わせて最も分かりやすい観察点です。
まとめ
大谷翔平選手は9月26日(日本時間27日)のジャイアンツ戦で5打数1安打。ロバーツ監督はボール球を追う場面の多さと、結果を求める焦りの可能性を指摘しました。一方で、スイング自体は本来の形に見えるとも評価しています。
復帰後にまだ本塁打は出ていませんが、復帰2戦目には2安打1打点を記録しています。「長期的な不調」と断定するより、選球とタイミングをポストシーズンまでにどう整えるかを見る段階です。




